今回はアイラウィスキーの人気銘柄の1つであるアードベッグ。その中でも家飲みにピッタリなアードベッグ10年に特化した記事になります。
アードベッグ10年に限らず、アイラウィスキーは人によって、好き嫌いがハッキリ分かれるウィスキー銘柄、というのも、味もそうですが香り(ピート)の強さが独特すぎて、飲む前から
「これ大好き!!」って人もいれば「こんな匂いの飲み物飲めるわけがない!」と拒絶する人が多数というウィスキーだからですね。
個人的には、ウィスキーの楽しさを味わうのに最適な銘柄の1つがアードベッグ10年だと思ってますが、好き嫌いがなぜ起きているのか?ウェブ上で上がっている賛否の声を紹介しつつ、理解してもらえたらと。
目次
アードベッグ10年について
まずはアードベッグについてですが、スコッチシングルモルトの中でも最もスモーキーなウィスキーだと答える人も多い、ピート香が強くスモーキーさがたまらないウィスキー銘柄。
アイラウィスキーの中でもピート(ウィスキー独特の香り)の強さを表すフェノール値が他の銘柄よりも最も高く(55PPM)、好き嫌いが分かれるアイラモルトの中でも更に好き嫌いが出やすいのがアードベッグ。
アードベッグはイギリスのアイラ島にある、アードベッグ蒸溜所で生産されており、その10年もののウィスキーがアードベッグ10年というわけですね。
アードベッグ10年を「まずい!」と言ってる人の声
いつもは、Amazonのレビュー欄でネガティブな評価を探すのですが、アードベッグ10年に対する批判的なレビューがほぼない(驚)。
で、探してみたところ他で見つけたので紹介。
口に合わなかったウイスキー。
ヤフー知恵袋より
昨日、アードベッグTENを飲んだのですが、ショットグラス1杯飲むのがやっとでした。
ラフロイグが美味しく飲めたのでアードベッグも平気だろうと侮っておりまし
た。強烈なピートと甘い飲み口に心が折れました。
ここまで飲めなかったウイスキーは初めてです。
ラフロイグは別のアイラウィスキーですが、先ほど説明したようにアイラウィスキーの中でもアードベッグは別格のピートの強さだというのが分かるレビュー。
他にもレビューサイトを見てるとこんな声も。
正露丸臭がして飲めたもんじゃない・・・どうしたらええ?
お料理速報より
アマゾンで返品できんやろか。
出ました「正露丸のような香り」これ、アードベッグ10年に限らずアイラウィスキーでよく言われるネガティブレビューの定番ワード。
ですが、私もそうだけど、この香りになれると「他のピートの弱いウィスキーだと物足りない。。。」っていう状態になるから不思議なもの。
「美味い!」と言ってる人の声は?
では、一方で「アードベッグ10年は美味いよ!」って言ってる人たちの声を紹介してみましょう。
バキの影響で購入しました。はじめて飲んだスコッチがこれという方は多分私くらいでしょう。かなり人を選ぶスコッチですが、私の口に合ってよかったです。
ただ、かなり癖が強いので私みたいにスコッチデビューでこれを飲むのはオススメできません。芋焼酎みたいな癖の強いものが好みなら別ですが。
香りですがまず、正露丸のような香りが全面に出てきます。そこから少しバニラの香りが感じとれます。味ですが例えるなら煙を液体にして飲んでいる感じです。口にした瞬間と喉に入った瞬間に煙感が顕著にあらわれます。
そして余韻の後味は、意外にも甘みがあってフルーティです。飲んで自分の口に合ったなら、ハマること間違いなしの逸品です。
『ゼロさん』レビュー
「まずい!」と評してる人と同じく「正露丸のような」という表現が出ていますが、こちらでは好感として受け取られてます。この香りの変化を楽しむのがウィスキーの魅力。
アイラモルトの中でも特にクセがあるアードベッグだからこそ、この香りや味の変化を楽しめると言えるんじゃないでしょうか。
もう一つ紹介しておきましょう。
毎日小さなでグラスでチビリチビリと微かに色づく液体と戯れています。
口に含むと広がる多様な世界、飲み干したあとの余韻の甘さ
アイラモルトはどれも好きですがラフロイグよりもさらにパンチ力があります。
焼炭の香りでリッチなラガヴーリンも有名ですがこちらは燻製の香りでボディは軽めです。
ロックでもハイボールでもいけますが人生を短くしたくないなら1つだけ注意を
46度ありますのでストレートはチェイサー必須です。喉を焼いた人は大体先にいってます。
煙たくて甘いスコッチ、長くお付き合いしていきましょう。
『プリマベールさん』レビュー
この人のいう「煙たくて甘いスコッチ」という表現はまさに言い得て妙!。ただ、アードベッグというウィスキーで付け加えるなら「めちゃくちゃ煙たくて」という言い方のほうが正しいかなーと。
ウィスキー初心者にオススメはしたくないけど、「本格派のウィスキーを呑んでみたい!」そう思った人ならチャレンジして欲しいのがアードベッグ10年ですね。
他にもいろんなレビューがあるので、参考にしてみてはいかが?
オススメの飲み方は?
そんなアードベッグ10年のオススメの飲み方についてご紹介。といっても、飲み方の好みなんて人それぞれなのは分かってるので、1つの参考程度にお読み下さい。
ストレートで飲む
アードベッグの味そのものを純粋に堪能したければ、やはりストレートが一番。ただし、46度のアルコール度数なので、ストレートで飲むなら本当にちびちびと少しずつ。
そして、チェイサーを準備しておくことも必須。個人的にはアードベッグに限らずアイラウィスキーはいきなりストレートはオススメしません。
後で説明する飲み方をいろいろ試して「最後に」純粋に味を楽しむ飲み方がストレートじゃないかな?というのが私の意見です。
ロックで飲む
アードベッグをオンザロックで。初めてアードベッグを試すという場合にのみいいとは思うけど、クセの強いアードベッグをロックをというのは個人的にはあまりオススメしたくないです。
というのも、オンザロックという飲み方は、よくも悪くも味や香りを抑える働きをしており、「味や香りを押さえて一度試してみる」というテスト的な飲み方に使えるもの。
アードベッグ10年が本来持っているポテンシャルを良くも悪くもおさえてしまう飲み方だからあまりオススメしたくないんですね。
「ロックで抑えるくらいがちょうどいい」と感じる人以外はロックで飲み続けるのは魅力を引き出しきれないもったいない飲み方じゃない?というのが私の意見です。
水割りやトワイスアップで
水割りやトワイスアップなどの水で薄める飲み方。これもロックと同様に味を薄めさせてはしまうのですが、一方で『香りをより引き立てる』というのが特徴。
なので、アードベッグの味よりも香りを楽しみたいという方はお好みで水割りにしたり、ウィスキーと同量の水を加水するトワイスアップで飲まれると良いです。
なので、こちらはとってもオススメの飲み方と言えますね。
ハイボールで飲む
最後にアードベッグ10年をハイボールで楽しむという飲み方ですが、「ストレートはもちろん、水割りでもクセが強すぎる。。。」という人にオススメの割り方。
アードベッグに限らずアイラモルトはハイボールにしても、味のパンチが極端に弱まることはないですが、独特なスモーキーさは弱まるので、とても飲みやすくなるので。
正直、パンチが効いてるほうが好きな私としては「う~ん、、、」という飲み方だけど、アードベッグをハイボールでという飲み方が一番好きというファンは多いので、ぜひ試して見てほしいです。
オススメのおつまみは?
アードベッグに合うおつまみですが、まず思いつくのは、燻製系。手に入れやすいもので言えばスモークサーモンとかでしょうか。
あとはアードベッグのクセの強さに負けないスパイシー系のおつまみ。例えばビーフジャーキーやサラミソーセージとか。
こういったおつまみなら、アードベッグと組み合わせて楽しむことができますよ。
まとめ
アードベッグ10年のお話から「まずい」「うまい」それぞれのレビューから分かること。そして、オススメの飲み方紹介などもしてみました。
良かったら参考にしてみてくださいね。