シングルモルトウィスキーの美味しい飲み方は？

今日はウィスキーの個別銘柄ではなく『シングルモルト』ウィスキー全般に関しての美味しい飲み方をお伝えしていきます。

この機会にシングルモルトウィスキーの魅力にハマっちゃってくださいね！

シングルモルトとは

まず『シングルモルト』についてですが、まずモルトというのは大麦麦芽のことで大麦麦芽のみを使ったウィスキーをモルトウィスキーといいます。

そのモルトウィスキーのうち

・１つの蒸溜所のみで作られたモルトウィスキー

のことを『シングルモルト』って呼ばれます。ちなみに複数の蒸溜所で作られるウィスキーは『ブレンデッドウィスキー』と呼ばれます。

このシングルモルトの何よりの魅力は「この蒸溜所の特徴はこうだ！」っていう蒸溜所ごとのこだわりや個性、特徴などがもっとも分かりやすく表現されたウィスキーだってこと。

日本人の感覚で言うと「地酒」というその土地土地のお酒をイメージしてもらえると分かりやすいと思います。対してブレンデッドウィスキーは良くも悪くもブレンドされてるので、上手くまとまったウィスキーにというのが特徴。この対比を覚えておけばいいですよ。

そんな個性のハッキリしたシングルモルトの美味しい飲み方についてお話したいけど、個性がハッキリしすぎてる故に、「この飲み方がベスト」っていうのはシングルモルトの銘柄ごとに変わってきます。

もちろん、個人の好みもありますので、ここでは「一般的にはこれがオススメと言われてるよ」って意味での美味しい飲み方を解説するんで予めご了承くださいね。

まずはシングルモルトウィスキーをストレートで飲むという愉しみ方。まあ、ご想像どおり、ストレートで飲むのが一番そのウィスキーの味をダイレクトに舌で感じることができます。

だかこそ、自分の好みのシングルモルトと出会えたときはこの上なく美味しく感じるだろうし、逆に自分の好みと外れた個性のシングルモルトをストレートで呑んだ日には

「なんじゃ！この不味いウィスキーは！？」

と逆の意味で驚くことにもなりかねません。なので、

・リスク込みで衝撃的な出会いを求めるタイプは最初からストレートで
・慎重に美味しいシングルモルトと出会いたい人はストレートで飲むのは外して

愉しまれると、楽しい気分で美味しいシングルモルトに出会えると思いますよ。

ただ、ストレートには欠点が１つあります。それは・・・『香りの開きが弱い』というもの。なので、味よりも香りを愉しみたい派の人だったら、ストレートは避けたほうがいいかもです。

シングルモルトの良さをロックで楽しむ。。。せっかくの個性を愉しみたいならロックでというのはオススメしません。

別にロックでシングルモルトを飲むと不味いわけじゃないですが、せっかくのシングルモルトの香りがロックだと広がりを見せずに終わってしまうんですね。

シングルモルトの個性は味だけでなく香りも当然ありますので、ウィスキー本来のパワーを感じたい方はロックは避けるのが無難です。

余談だけど、「シングルモルトをロックで飲むのは邪道だ！」っていう考えが一部のウィスキー愛好家の考えにあります。私も先ほど

「ロックはせっかくのシングルモルト本来の個性を楽しめないからオススメできない」とは言ったけど、邪道とまでは思いません。こればっかりは好みの問題。

たとえ邪道と言われようが、「しっかり冷えたウィスキーが何より大好き！」って方はシングルモルトだろうと気にせずロックで愉しめばいいと思いますよ。

逆に水割りやトワイスアップ。特にトワイスアップはウィスキーのテイスティングでも好まれる飲み方。ストレートに比べて味のインパクトはたしかに落ちるけど、香りの立ちや広がりはこの飲み方が一番。

もっともバランス良く、シングルモルトの味と香りが楽しめるのが、このトワイスアップという飲み方じゃないでしょうか。あとは、好みで水の配分を変えて、水割りにしていくという飲み方。インパクト重視の人でない限りはとってもオススメですよ。

好みによるだろうけど、炭酸で割るってのはせっかくのシングルモルトの個性を殺してるようなもの。なので、本来の味や香りを愉しみたいなら避けてほしい飲み方です。

今回はシングルモルトウィスキーの意味から美味しい飲み方までを解説してきましたがいかがだったでしょうか？

ウィスキーの飲み方には他にもいろいろあるし、当然好みも人それぞれ。だけど、こういった特徴や一般論を知っておくだけでも次に新しいシングルモルトに出会った時

「今回はどの飲み方をしようかな？今回はインパクト重視でいきたいからストレートでチャレンジしてみよう」

「今回はスタンダードに全体のバランスを知りたいからトワイスアップで楽しもう」

などの判断材料にはるはず。ぜひ、この機会に基本を覚えて新たなシングルモルトウィスキーと出会ってくださいね。