ウィスキーの定番銘柄の1つ『ジャックダニエル』。今回はウィスキーではなく人物としての『ジャックダニエル』にまつわるいろんな逸話や衝撃な死に方などを語っていきます。
この記事を読み終わった後に、お店でジャックダニエルを見かけた時には「実はジャックダニエルにはこんな逸話があってさ~~」というウィットに飛んだ話題が出来る事間違いなし!
ただし、イキって喋りすぎて嫌われても知らないので、そこは自己責任でお願いします(笑)
目次
ジャックダニエルは創業者の名前だった!
冒頭に触れたように世界で最も売れているウィスキーと言われる『ジャックダニエル』は、このウィスキー蒸溜所創業者の名前である『ジャックダニエル氏』から来ています。
ちなみに、この名前は通称で本名はジャスパー・ニュートン・ダニエルというんだそう。彼によって1866年に創業されたテネシーウィスキーブランドというわけですね。
ジャックダニエルという人物についての逸話
ブランド名の由来になった人物であり『テネシーウィスキー』というジャンルを確立したと言われる人物がジャックダニエル。
ちなみに、テネシー州のリンチバーグで13人兄弟の末っ子として1850年に生まれたと言われてるので、ジャックダニエルが創業した1866年には彼は16歳だったことに。
ものすごい早くから起業家として立ち上がっていたんですね(驚)。※一部では1946年生まれという説もあり
ただ、ウィキからの情報によると
ウィキペディアより
2004年に公刊されたダニエルの伝記『Blood & Whiskey: The Life and Times of Jack Daniel』の著書ピーター・クラス(Peter Krass)は、不動産登記の記録を根拠に、1875年まで蒸留所は存在していなかったと主張している。
とあるので、蒸溜所のスタート時期について、伝説的にするためにサバを読んでるのかもしれません。話を戻すと、貧乏家庭に生まれたダニエルは小さくして牧師の元に預けられることに。ただ、それが彼の飛躍のキッカケになったのだから面白いもの。
実はその牧師はお酒の蒸留所も傍らで営んでいたんですね。そんな牧師の元で奉公を続けている時のある日。牧師の家族から「牧師か蒸溜所かどちらか1つを選べ」と選択を迫られて、蒸溜所を手放すことに。
その時に、お酒の蒸溜所を引き継いだのが牧師の元で奉公していた少年ダニエルだったわけですね。牧師の蒸溜所を引き継ぐ形でスタートしたジャックダニエル。
このウィスキーには彼の性格や強く反映されてきます。例えば独特な四角四面のウィスキーボトル。ウィスキー好きなら、遠目からでもあのボトルの形で「ジャックダニエルじゃないか?」と思えるほどですよね。
そんなボトルの形になったのも「俺の性格は四角四面だから」というジャック本人の意向によるものらしい。そんな頑固で徹底的に他のウィスキーとの違いを出すことに強いこだわりを持ち続けたジャックダニエル。
そのウィスキーづくりにおける強いこだわりの1つが『水』。純粋な湧き水にこだわるためになんと『東京ドーム30個分(驚)』の土地を買い取って求める水源を確保するというウィスキーづくりで「ここまでやるか!?」を徹底した男だったみたい。
他にも樽から製法からあらゆることを独自路線。その多くが没後100年以上経った今も受け継がれている。
この独自路線を貫くダニエルの性格が、今でも世界中で愛されるウィスキーブランドとして残っている一因につながっているわけですね。
ジャックダニエルのプライベート面でいうと、身長が158センチと非常に小柄で彼自身コンプレックスに感じてたとのこと。だけど彼の突き抜けた職人気質から女性にはモテまくってたらしい。
そんなダニエルは生涯独身を通し(でも愛人は複数いたらしい)、子供もいなかった。でも『甥っ子のレム・モトロー(Lem Motlow)を自分の後継者として育て上げ、経営面を徐々に任せ、1907年に創業者のジャックダニエルからレムへと蒸溜所は引き継がれ今に続いている。
恥ずかしい死因
これは少し悲しいことですが、「こんな死に方は嫌だ」と言われる恥ずかしい死因になった人物としてもジャックダニエルは有名。
どんな死因だったかと言うと、ある日に金庫の番号を思い出せずにイライラMAX。怒りに任せて金庫を蹴って大怪我。そこから敗血症になってしまい、足を切断。
しかし、それでも感染症を抑えきれずに、亡くなったということなんですね。怒って金庫を蹴飛ばして死亡って。。。たしかに色んな意味で残念な死に方ですもんね。
嘘かホントか、最期の言葉は「最後の一杯をくれ」だったそう。1911年没。
ここから先ははちょっとおまけ。
ジャクダニエルOld No.7の意味は?
これ、多くのジャックダニエルファンが疑問に思ってる事なのですが、実のところハッキリしたことは誰にも分からないんです。有名な説としては
●プレイボーイとして名を馳せていたジャックダニエルには7人の愛人がおり、その人数にちなんで
というもの。あと、ベタですが
●いろんなレシビのバージョンを試して、最終的に7番目のレシピを採用したから
という説も。後者ならこだわりの強い職人として好感が持てますが、前者が真実だったらちょっと・・・ねw
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ジャックダニエルゴールドNo.27の意味は?
ジャックダニエルシリーズの中で、最も高級ウィスキーに位置するジャックダニエルゴールド。この名前にNo.27という番号の意味については
「No.7の2倍の手間をかけているから」
とのこと。これを知って最初は「ん?2倍ならNo.27じゃなくてNo.14では??」と思ったのですが、よくよく考えて「2(倍)No.7のという2つの数字をあわせて『27ね』」と納得。
ちなみに、どう2倍の手間をかけているのかというと・・・製造工程をNo.7の倍の工程で行っているんですね。具体的には「チャコールメローイング」製法と呼ばれるサトウカエデの木炭で原酒をろ過する製法。そして、熟成も2種類の樽で2倍の工程で行うという手間のかけよう。
これをすることでジャックダニエルNo.7(ブラック)では味わうことが出来ない深い甘みを味わえるウィスキーになるんですね。
ラベルに隠された意味とは?
最後にジャックダニエルのラベルに隠されてる意味についてお伝えして終わります。
テネシーウィスキー
まず、中央にどーんと書かれている「Tennessee WHISKEY(テネシーウィスキー)」の文字。
これは、ブランドの誇りを象徴しているといってもいいでしょうね。 名前の由来のところでも書きましたが、このウィスキーによって初めてテネシーウィスキーというジャンルが確立されました。
その誇りを示すように、また「他のバーボンとは一緒にしてほしくない」というブランドの意地でもあるように感じます。
サワーマッシュ
「Tennessee WHISKEY」のロゴの間に小さく書かれている「SOUR MASH(サワーマッシュ)」の文字。通常のバーボンウィスキーよりも多めにトウモロコシを混ぜ込むことでウィスキーの甘みを増し、独特の酸味も加えた「サワーマッシュ製法」で作られてますよ、ということが書かれています。
ここもテネシーウィスキーの説明と同様に「他のバーボンと一緒にすんな!」という意思表示の現れとして、独自の製法にこだわってるんでしょうね。
JACK DANIEL DISTILLERY
アルコール度数の下に目立つように書かれてる『JACK DANIEL DISTILLERY(ジャックダニエル蒸溜所)』の文字。そしてその下に必ず入ってる『テネシー州リンチバーグ』という地名。これは生産されるジャックダニエルが全て「リンチバーグにある蒸溜所で生産されてますよ」という証明でありプライドを示しています。
ちなみにですがこのジャックダニエルが作られてるリンチバーグのあるムーア郡。ここは今でも禁酒法が残っているらしく、ウィスキーが作られているのにここでお酒を買うことは出来ないらしいです。
なんとも不思議な話ですね。。。
以上、ラベルに書かれた文字の意味について説明してみましたが、一貫して伝わってくるのは「ウチのウィスキーは他とは一味違うぞ!」という職人としての誇りでしたね!
まとめ
ジャックダニエルという創業者の人物像やいろんな逸話。おまけネタとして、ラベルに書かれた文字の意味など、いろいろうんちくネタに使えそうな話をさせていただきました。
次にジャックダニエルを見つけたときにはぜひ
「このラベルの説明にはどんな意味があるか知ってる?」
とうんちく語ってみてください。もちろん、冒頭にも言ったように語りすぎて嫌われても知りませんので喋り過ぎにはご注意をw
意味や逸話よりも「実際のところの評判はどうなの?」って方は以下の記事もご確認ください。