今回のテーマは『シングルモルト余市』。ジャパニーズウィスキーと言えばニッカのこのウィスキーをまず思い浮かべる人。多いと思います。
そんなジャパニーズウィスキーであるシングルモルト余市ですが、「まずい!」という人も「うまい!」という人もいます。人の好みはそれぞれですからね。
ですが、そのウィスキーやその日の体調や食べ物。状況に合った飲み方をせずに「まずい!」と切り捨てるには勿体ないのがシングルモルト余市。
出来るだけ、いろんな情報をお伝えすることで、一度は「まずい」と切り捨てた方も今一度飲み方を変えて試してみるのもいいかもしれませんよ。
今からネット上にある余市に対して「まずい!」「美味い!」のそれぞれのレビューを紹介しつつ、なぜ「まずい!」と感じるか?「美味い!」という人はどういう人たちかをお伝えします。
「いろんなレビューをたくさんみたい!」って方は以下からご確認くださいね。
目次
余市を「まずい!」と言ってる人たちの感想は?
まず、このウィスキー余市を「まずい!」と感じてる人たちはどんな理由でそう言ってるのでしょう。
レビューを調べたところ、例えば以下のような声が
以前はおいしく、家に常備していました。
Amazonレビュー『Ooi12F』さんの声
リニューアルされてからは一回買って衝撃的なまずさに驚き、さすがにこれはないだろうと、恐る恐るもう一回買いましたがストレートでは喉を通りません。あまりのまずさに捨てました。
これがおいしいとか言っている人は今までまともなウィスキーを飲んだことがないのだと思います。
以前のニッカのシングルモルトの余市とブレンディッドのスーパーニッカがとてもおいしく、正直この二種があればほかの酒類は時々味見程度すれば良いくらいの感じで完璧なラインナップだったのに。今ではどちらも地に落ちた。
なんでこんなことになってしまったのか。大変に残念です。
10年くらいすれば以前の味が戻るのでしょうか?。
他にもこの手の感想。具体的には
●以前に比べて味が落ちてしまったよね!
というタイプの古くからの余市ファンからの悲しみのレビューが散見されました。以前は愛飲してきたと分かる人たちだからこそ「この変化には耐えられない」という意味で「まずい!」という表現になってる方も多いのだと思われました。
もう一つ見られたタイプが
ピートのスモーキーさや甘さなど熟成すれば旨いだろうなと伸び代を感じさせる味ではありますが、若さは否めない。
味だけで考えるなら2500円位が妥当では?
Amazonレビュー「クーラさん」の声
という「この値段でこの味は違うんじゃない?」というコスパを気にしたうえで「まずい」と判断しているタイプ。確かに、余市の価格は上昇傾向にあるので「この値段で、この味はないんじゃない?」ってのは、古くからのウィスキーファンほど思うのでしょうね。
私はリニューアル前の余市を飲んだことがないので、断定こそ出来ないですが「リニューアルした余市が『若さ』ゆえに味が落ちたりコスパが悪いと感じてるなら「時間が解決してくれるんじゃない?」と思うのですけどね。
実際、そういった声も多くありましたので。
余市を「美味しい!」と言ってる人たちの感想は?
では、シングルモルト余市をウィスキーとして「美味しい!」と言ってる人たちはどんな感想を持ってるんでしょう?
その前に、ニッカウィスキーの公式ページではシングルモルト余市を以下のように表現しています。
・・・うん、分かるような分からんようなw。なので、実際に愛飲されてる方の声をまとめていくと・・・
以前余市に工場見学に行った際、小瓶を買った。ウィスキー党だが、ピートの香りがシッカリしていて一級品。スコッチの高級品にも堂々と太刀打ち、或いはそれ以上とも言える味わい。少し値はするが、近々生産停止になると聞いて購入した。出来れば残して欲しいとも思うが。
『英書愛読家マッちゃん』より
といった感じの「ピートの香り(スモーキーさ)が日本人に合うしっかりした感じで好き!」って方が多い印象。他にも
年代物がなくなり、ノンエイジ余市をすぐ買って飲んでみた、舌に突き刺さるアルコール香りもしょぼい、水で薄まると味がない、新しくしたのだから当然ながら別物と納得した。
2019年3月名前につられダメもとで購入、香りもある、アルコールの刺激も少なく円やか、水で薄まってもしっかり味がする3年前の余市とは別物という感じ、ニッカの努力に感謝。
「西澤 勝
さん」より
という感じの「ノンエイジの初期の余市はイマイチだったけど、だんだんと美味しくなってるよね!」という声も結構見られました。こういった声が複数見られることからも
「ニッカもエイジド(何年もの)表記を無くしてからものすごい企業努力でファンの期待に応えようとしてるんだな~」
という健気な姿勢が見て取れて日本人としての職人のプライドを見てる気がします。もちろん、他にも様々な「こういう理由で余市はおいしい!」という声。「まずい」という声の何十倍(何百倍?)とありますので、気になる方は色んな人のシングルモルト余市を呑んでの感想を確認したほうがいいですよ。
⇒ シングルモルト余市の他の方たちのレビューはこちらから確認を
余市のオススメな飲み方は?
では、ここからはシングルモルト余市を飲み方で後悔させないために、オススメな飲み方をかいていきます。
ストレート飲むのが一番!
せっかくシングルモルト余市を飲むなら、やはりウィスキー本来の味わいがじっかりと楽しめるストレートで飲むのが一番オススメ。
余市がもつ独特の重厚感のある味わい、甘みのある感じからピート香が伝わってくる変化を楽しむならやはりストレートで飲むことにまさるものはないでしょう。
ハイポールで飲むのもオススメ!
「ストレートは苦手」って人であれば、水割りとかロックにするよりも思いきってハイボールにするのが余市の飲み方としてはオススメ。炭酸と一緒に甘みを感じつつ、本当に美味しく飲むことが出来ます。
これは、ハイボール好きの日本人の為に作ったウィスキーじゃないか?ってくらいにハイボールとの相性が良くなるように作られるからだと思われます。
普段、ストレートやロックなどで余市を飲んでる人はこの機会にハイボールで飲むってのもオススメしますよ。
シングルモルト余市のウィスキーは現在ノンエイジのみ
いくつかのレビューや飲み方紹介を踏まえた上で改めてシングルモルト余市の基本情報を。
現在販売されているウィスキー『余市』ですが、2015年8月以降はエイジド表記が消えて、ノンエイジのみとなっています。これは、余市の原酒不足によるニッカの苦渋の決断だったよう。
もちろん、余市の10年、12年、15年、20年といったエイジド表記のウィスキーを手に入れることも出来ますが値段が上がっていってるようで・・・。
余市には蒸溜所限定のシングルモルトシリーズがある
先ほど書いたように、市販で出回っているシングルモルト余市はノンエイジの銘柄のみ。ですが、余市蒸溜所限定で販売されてるシングルモルトシリーズがいくつかあるのでそちらをご紹介。
シングルモルト余市ウッディ&バニラの味や飲み方、評価は?
まずはウッディ&バニラの味や風味についてですが、名前の通り味わいはウッディというウィスキーの木樽そのものの味わいを感じられるものに。その上で香りはバニラ風味。
飲み方はほんの少しずつの加水をしつつ、風味の変化を楽しむのがよい感じ。もちろん、ストレートもあり。逆に何かで割ったりするのは勿体ないと感じるウィスキーですね。値段も高いしw
いろんな人のこのウィスキーに対する評価を見てると「バニラよりもウッディさの主張が強い」という感想が多いですね。
シングルモルト余市シェリー&スイートの味や飲み方、評価は?
次に余市のシェリー&スイートですが、こちらはシェリー樽原酒の比率を上げてヴァッティングという同種のウィスキー同士を混ぜ合わせる製法で作られたウィスキー。
飲み方としては、ストレートでつまみもなく、ゆっくりと味わう。もしくは少しずつ加水して味の変化を楽しむという飲み方がオススメ。
しっかりとしたレーズンの味。そして、シェリー樽を混ぜ合わせた事によるシェリー酒の風味も感じられるウィスキー。
シングルモルト余市シェリー&スイートの評価としていくつか見られたのが「マッカランのような風味が楽しめる」というものでした。
シングルモルト余市ピーティ&ソルティの味や飲み方、評価は?
最後に余市ピーティ&ソルティですがこちらはピート感を強く、しょっぱさが際立つ原酒とヴァッティングさせたウィスキー。アルコールの刺激は強めで、アイラのスコッチに似てるとのこと。
評価を見てると、ラガヴーリンやラフロイグなどがお好みの人には相性が良さそうなウィスキーと感じました。
飲み方としては、こちらも同じくストレートでガツンといくか少しずつ加水しながら楽しむのが良さそうです。
まとめ
ジャパニーズウィスキーの代表格である『シングルモルト余市』の味わいについて「まずい」「うまい」どちらの声もまとめつつ、おまけ情報として余市蒸溜所限定ウィスキー銘柄についてもご紹介してみました。
原酒不足で、値上がり傾向にある余市のシリーズ。買える値段のうちに手にしてこの味わいを楽しむのはアリかもしれませんね!